バイオマスとは?種類ごとの特徴・3つの活用法も解説

こんにちは「大同至高」のライターチームです。
環境問題が深刻化していく中で、「バイオマス」が注目されています。バイオマスは再生可能な動植物由来のエネルギー資源のことです。バイオマスの活用によって、二酸化炭素の排出量を削減したり、ごみの量を減らしたりできます。

この記事では、バイオマスの種類や特徴、活用法などを解説します。バイオマスの活用法は、最先端技術を使うものから、多くの人が知っているような昔ながらのものまでさまざまです。この記事を読むことで、バイオマスのことを深く知り、より身近に感じてもらえるでしょう。

バイオマスとは?種類ごとの特徴・3つの活用法も解説

バイオマスとは?種類ごとの特徴も解説

バイオマスとは?種類ごとの特徴も解説

バイオマスとは、動植物から作られたエネルギー資源の総称です。バイオマスの語源は英語で、「生物資源(bio)の量(mass)」が由来になっています。一般的にバイオマスの定義は、下記の3つの要素を満たすものであるとされています。具体的には、木材や生ごみ、家畜の排泄物などが挙げられます。

  • 再生可能な資源であること
  • 生物由来の有機性資源であること
  • 化石資源以外のものであること

バイオマスには、カーボンニュートラルという大きな特徴があります。カーボンニュートラルとは、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えない性質のことです。再生可能な資源であり、カーボンニュートラルの性質を持つバイオマスを活用することで、循環型社会に大きく貢献することが可能です。

バイオマスは、主に「廃棄物系バイオマス」「未利用バイオマス」「資源作物」の3種類に分類されます。ここからは、それぞれのバイオマスの詳細や特徴を解説します。

廃棄物系バイオマス

廃棄物系バイオマスとは、その名の通り、廃棄物として処分されるものを有効活用したエネルギー資源です。具体的には、家畜の排泄物・食品廃棄物・廃木材や廃棄紙・パルプ工場廃液・下水汚泥などです。これらの廃棄物をバイオマスとして利用することで、ごみの量の削減につながり、ごみを処理する際に発生する二酸化炭素を減らすことができます。

廃棄物系バイオマスには多くの利用用途があります。たとえば、生ごみなどの資源を飼料化して家畜の飼料に使ったり、堆肥化して農地の土壌改良に役立てたりするといった利用法です。また、生ごみなどの廃棄物は、砕いて乾燥させることで、固形燃料を作る材料にも利用されます。

未利用バイオマス

未利用バイオマスとは、今まで利用されていなかったものを使用した資源です。たとえば、稲わら・麦わら・もみがら・立木を丸太に加工する際に発生する林地残材などが挙げられます。

ただし、未利用バイオマスは廃棄物系バイオマスに比べて、利用率が低いのが現状です。未利用バイオマスは収集や管理、運搬などに手間がかかることが課題であり、このデメリットが利用率の低さにつながっています。

出典:バイオマスの活用の推進:農林水産省

資源作物

資源作物とは、廃棄物系バイオマスのように既存のものを資源として活用するのではなく、最初からバイオマスとして利用することを目的として、栽培・培養された作物のことです。未利用バイオマスや廃棄物系バイオマスと同じように燃料や肥料となるだけではなく、プラスチック素材の原料にもなります。

たとえば、トウモロコシなどのでんぷん資源、柳やポプラといった樹木、なたねなどの油脂資源、サトウキビなどの糖質資源が具体例として挙げられます。

バイオマスの活用法「バイオマス発電」

バイオマスの活用法「バイオマス発電」

バイオマスには、さまざまな活用方法があります。その中でも特に有名なのは「バイオマス発電」です。バイオマス発電では、バイオマスを燃料として使って電気を作ります。発電の仕組みそのものは、通常の火力発電と同じです。

バイオマス発電の最大のメリットは、カーボンニュートラルを実現できることです。二酸化炭素を新たに発生させないバイオマスを使用した発電方法は、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えません。また、廃棄物系バイオマスを発電に使う場合、ごみの削減にもつながります。

バイオマス発電と同じようにカーボンニュートラルな発電方法として太陽光発電などがありますが、バイオマス発電は天候に左右されず、安定的に電気を作ることが可能です。

その一方で、バイオマス発電にはコストが高いというデメリットもあります。特に木質バイオマス発電では、資源自体のコストに加え、資源を効率よく燃焼させるための加工や、資源となる木材の運搬にも高いコストがかかります。

バイオマスの活用法「バイオ肥料」

バイオマスの活用法として、「マテリアル利用」があります。マテリアル利用とは、バイオマスをエネルギー化するのではなく、原料としてそのまま利用する方法のことです。

マテリアル利用の中でも、古くから行われているのが「バイオ肥料」という活用法です。バイオ肥料とは、生ごみなどのバイオマス資源から作られた肥料のことで、まだ化学肥料がなかった時代から農業の分野で利用されてきました。バイオ肥料を活用することで、人間の食べ残しが肥料となり、新しい農作物が育つ、という循環が生まれます。

バイオ肥料のメリットは、保水性・排水性に優れた土壌を作れる点です。バイオ肥料は土壌微生物を活発化させるエサになるため、土壌の改善につながります。バイオ肥料は農作物を育てる土壌づくりには欠かせない存在と言えるでしょう。

その一方で、バイオ肥料は化学肥料に比べて即効性が低く、成分の調節が難しいという点がデメリットです。また、生ごみなどの廃棄物を活用した肥料のため、ガスや悪臭が発生する場合もあります。

バイオマスの活用法「バイオマスプラスチック」

バイオマスの活用法「バイオマスプラスチック」

バイオマスのマテリアル利用は、バイオ肥料だけではありません。近年注目を集めているバイオマスの活用法として、「バイオマスプラスチック」が挙げられます。

バイオマスプラスチックとは、バイオマス資源を原料とした再生可能なプラスチックのことです。

バイオマスを活用して作られたバイオマスプラスチックは、焼却する際に発生する二酸化炭素の量が、植物が光合成により吸収する量とほぼ同量になります。そのため、プラスチックを利用する際に、バイオマスプラスチックを選択すると、大気上の二酸化炭素の削減につながります。

●環境保護に貢献できる3つのプラスチック

  • バイオマスプラスチック:植物由来の原料から作られるプラスチック
  • 生分解性プラスチック:水と二酸化炭素で分解される石油由来のプラスチック
  • 生分解性バイオマスプラスチック:植物由来の原料から作られ、水と二酸化炭素で分解されるプラスチック

バイオマスプラスチックを利用すると、カーボンニュートラルな資源を活用することにより、環境保護に貢献できます。一方で、石油由来の生分解性プラスチックを利用すると、海洋プラスチック問題に貢献することが可能です。生分解性バイオマスプラスチックでは、カーボンニュートラルと海洋プラスチック問題の両方への対応を実現できます。

●バイオマスを活用してオリジナルグッズ・ノベルティを作るなら

大同至高株式会社では、バイオマスプラスチックを活用したオリジナルグッズやノベルティの制作を行っております。現代は、プラスチックも環境への配慮が求められる時代です。グッズの制作・配布を考えている場合は、地球に優しいバイオマスプラスチックを取り扱う大同至高株式会社に、ぜひご相談ください。

まとめ

バイオマスとは、動植物から作られた再生可能な資源のことです。バイオマスは、廃棄物系バイオマス・未利用バイオマス・資源作物の3種類があり、さまざまな方法で活用されています。

近年、バイオマスの活用法として注目を集めているものが、バイオマスプラスチックです。植物を原料として作られるプラスチックで、二酸化炭素の排出削減に貢献できます。

大同至高株式会社では、カーボンニュートラルに貢献したバイオマスプラスチックの制作が可能です。環境に配慮したオリジナルグッズ・ノベルティを制作・配布したい場合は、ぜひ大同至高株式会社にご相談ください。

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