エコマークとは?取得方法とメリット・デメリットも解説

こんにちは「大同至高」のライターチームです。
エコマークを見たことや聞いたことがあっても、意味までは知らない人も多いのではないでしょうか。環境ラベルの一種であるエコマークには実は大きな意味があり、商品にエコマークを付けることで得られるメリットもあります。

この記事では、エコマークの意味や実例、エコマークを取得するメリットやデメリットを具体的に紹介します。エコマークの取得方法についても解説するため、自社の製品にエコマークをつけたいと思っている人はぜひ参考にしてください。

エコマークとは?取得方法とメリット・デメリットも解説

エコマークとは?マークの意味と実例を解説

エコマークとは?マークの意味と実例を解説

エコマークとは、商品の環境に関する情報を消費者に伝える「環境ラベル」の一種です。生産から廃棄までの過程を通して、地球環境への負担が少なく、環境保全効果が高いと認められた製品やサービスに付けられます。エコマークの制定や運営は、日本環境協会がおこなっています。

エコマークは、持続可能な社会づくりを目的として作られたマークです。消費者がエコマークを通して環境を意識した商品を選んだり、企業が環境を改善する努力を行ったりすることで、持続可能な社会を実現することを目的としています。

出典:日本環境協会エコマーク事務局「エコマークとは?」

ここからは、エコマークの意味や具体的な商品例などを紹介します。

エコマークの意味

エコマークは、人間の手と地球、アルファベットの「e」を組み合わせた特徴的なデザインになっています。「e」は「環境(Environment)」と「地球(Earth)」の頭文字です。そして「e」の形をした手が地球を優しく包み込んでいるデザインには、「私たちの手で地球を、環境を守ろう」という意味が込められています。

エコマークの認定基準

エコマークの認定においては、商品の生産から廃棄までのライフサイクルが注目されます。ライフサイクルとは、商品が生まれてから廃棄されるまでの流れを、以下の6つのライフステージに分類したものです。

  • ・資源採取
  • ・製造
  • ・流通
  • ・使用消費
  • ・リサイクル
  • ・廃棄

「環境への意識」というと「リサイクル」のみが注目されやすいですが、エコマークの認定は、商品のライフサイクル全体から総合的に判断されています。

エコマーク認定基準は一律ではありません。商品のジャンルや製品によって、異なる認定基準が設けられています。ライフサイクル全体に設けられた厳しい基準項目をクリアし、中立的な機関である日本環境協会の審査を通って、はじめて商品にエコマークが付けられます。

エコマークの商品例

エコマーク認定商品として馴染み深いのは、文房具や事務用品です。ボールペンなどの筆記用具をはじめ、ノート、のり、修正テープ、コピー用紙など、勉強や仕事をする上で使う頻度が高い、さまざまな商品にエコマークがついています。

衣料品や日用品もエコマークの認証数が多い商品の1つです。洋服やパジャマ、食器やキッチン用品、洗濯や風呂場などの家事に関係するエコマーク商品が多くあります。

形のある製品だけではなく、商業施設やホテル、飲食店などのサービス業にもエコマークが認定されています。その店舗が取り扱っている商品の内容や、省エネ・節水をはじめとする環境対策、消費者への啓発活動などがエコマーク認定への評価ポイントです。サービス業にもジャンルに応じた評価基準があり、飲食店ではフードロス削減への取り組み、商業施設ではテナントとの協力体制の有無などが評価の対象になります。

出典:日本環境協会エコマーク事務局「商品の認定基準」

エコマークを取得するメリットとデメリット

エコマークを取得するメリットとデメリット

近年、環境意識の高い消費者や企業が増加していることもあり、エコマークを取得している企業も多くなっています。しかし、エコマークを取得することで具体的にどのようなメリットがあるのか、ピンと来ていない人も多いのではないでしょうか。ここからは、エコマークを取得するメリットとデメリットについて解説します。

メリット

まずは企業がエコマークを取得するメリットを3つ紹介します。

消費者にアピールできる
エコマークは、中立的な第三者機関によって認定された環境ラベルです。エコマークを取得することで、環境にいい商品であると消費者に対して証明できます。

エコマーク付きの商品が消費者の目に触れるのは、商品が購入されるときだけではありません。エコマークを制定している日本環境協会では、エコマークの広報活動の一環としてさまざまな展示会を開催し、エコマーク認定商品を展示しています。また、エコマーク認定を受けた企業は、株主通信や環境報告書などで、エコマークの認定取得を取り上げることも多くあります。このようにさまざまな場面で消費者にアピールできることもあり、エコマークを取得する企業は増えています。
グリーン購入法に対応できる
「グリーン購入法」とは、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」の通称です。国が商品を購入する際には、環境負荷が少ないものを選ぶ「グリーン購入」が義務付けられています。さらに地方自治体や民間事業者、国民にも、可能な限りのグリーン購入が求められています。

エコマークが認定されている商品は環境に配慮していることが客観的に認められているため、グリーン購入法に対応できる点が大きなメリットです。

出典:環境省「グリーン購入法」

社内の環境意識が向上する
エコマークを取得するためには、環境データの解析や収集といった調査が必要です。こうした調査を経ることで、会社内での環境意識が向上する点も1つのメリットでしょう。従業員の環境意識が高まれば、より環境配慮がなされた商品やサービスを開発しやすくなるという良いサイクルも生まれやすくなります。

デメリット

ここからは、企業がエコマークを取得する場合の主なデメリットを2つ紹介します。

手続きに時間がかかる
エコマークを取得するためには、商品カテゴリごとに設けられたさまざまな基準をクリアする必要があります。商品が生産されてから廃棄されるまでのすべてのライフステージについて検証されるため、エコマークを取得するには時間や手間がかかる点はデメリットです。
審査料とエコマーク使用料がかかる
エコマークの認定を受けるためには日本環境協会の審査を受ける必要がありますが、この審査には一定の審査料がかかります。また、審査を通過してエコマークを取得した後も、毎年エコマーク使用料を日本環境協会に支払う必要があります。

エコマークの取得方法は?

エコマークの取得方法は?

エコマークの認定基準は商品の材料や環境負荷によって異なるため、「商品類型」と呼ばれるカテゴリーに分けて設定されています。エコマークを取得するには商品類型ごとの基準を満たす必要があり、取得方法はエコマーク商品類型の有無によって変わります。ここでは、エコマークの取得方法について解説します。

商品類型がある場合
商品類型がある場合は、まずはエコマーク認定審査の申し込みをします。審査料の振り込みや申込書の送付、証明書類の提出などをおこない、不備がなければ審査委員会による認定審査が始まります。無事に認定審査を通過した後は、エコマーク使用基本契約書を締結すればエコマークを使用できるようになります。

エコマーク認定審査の申し込みからエコマーク表示までにかかる時間は、最短1か月程度です。
商品類型がない場合
エコマークを表示したい商品に商品類型がない場合は、エコマーク認定審査をすぐに受けることはできません。まず、年に1回おこなわれる「新規商品類型の提案」に応募する必要があります。

応募した新しい商品類型案は、消費者などから広く意見を集めるため、ホームページなどで一定期間公開されます。寄せられた意見を考慮した上で、基準策定委員会が審査し、日本環境協会が認定基準を定めます。

エコマーク認定審査に申し込めるのは商品類型ができた後です。審査の申し込み以降の流れは「商品類型がある場合」と同じですが、商品類型を定めてもらう必要があるため、エコマーク表示までには1~2年程度かかります。

出典:日本環境協会エコマーク事務局「エコマーク認定審査申込について」

まとめ

エコマークとは、環境への負担が少ないと認められた製品やサービスに付けられる環境ラベルです。商品の生産から廃棄までのライフサイクルに注目した公正な審査を経て、はじめて取得できます。エコマークの取得にはコストや手間がかかりますが、消費者へのアピールやグリーン購入法に対応可能といった多くのメリットがあります。

当社で制作したプラスチック製品はエコ・再生仕様であり、エコマークの取得が可能です。環境に配慮したプラスチック製品の制作を考えている人は、ぜひ当社にお声かけください。

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