クリアファイルが割れる原因|半円カットや三角形の役割
こんにちは「大同至高」のライターチームです。
クリアファイルは、取扱説明書の収納や資料を鞄に入れる際に重宝するグッズです。学生から社会人まで、さまざまな立場の人に使用されているため、クリアファイルが割れた経験のある人も少なくありません。
クリアファイルが割れて使えなくなると、困る場合もあるでしょう。割れを防ぐためにも、割れる原因と対策を知ることが重要です。
この記事では、クリアファイルが割れる原因や、耐久性を高めるための対策を中心に解説します。デザイン制作時の注意点も解説するため、クリアファイルが割れる原因・防止方法を知りたい人や、クリアファイルの制作を検討している人は、参考にしてください。
なぜクリアファイルは割れる?
クリアファイルの素材であるポリプロピレン(PP)は、一般的に寒さに弱い特徴があります。そのため、極端に気温が低い環境で使用すると、クリアファイルの割れにつながってしまいます。この現象は、紙のパンフレットでしばしば生じる「背割れ」と同じ現象です。
ここでは、背割れについて詳しく解説するとともに、クリアファイルを割らないための対策も解説します。
背割れとは?
背割れとは、パンフレットや小冊子の折り目部分のインクが剥がれ、素材自体の色が露出する現象です。背割れが起こると、白いひび割れが入ります。
背割れは、寒さなどに起因する紙割れによって発生する現象です。背割れを確実に回避する方法はないため、背割れを起こしても目立ちにくいデザインを採用したり、特殊な表面加工を施したりして、見た目を維持する方法を検討しましょう。
◯デザインによる対策の具体例
- 濃い色を折り目部分に使用することは避け、白やグレーといった薄い色を使用する
- パンフレットの表と裏で色を変える
◯表面加工による対策の具体例
- 光沢コートやプレスコートなど、比較的柔らかい素材による表面加工を施す
- ポリプロピレン(PP)でラミネート加工を施す
クリアファイルを割らないための対策
クリアファイルを使用する場合に実践できる対策は、スキー場など極端に寒い場所での使用を避けることです。ポリプロピレン素材のクリアファイルは、23度程度の常温環境で使うことを前提に設計されます。
この条件から大きく外れる環境で長時間保管したり使用したりすることは、耐久性を弱めてしまう原因となるため、注意が必要です。
ポリプロピレン素材のぜい化温度(変形や破断を起こしやすい状態に変わる温度)は、5度〜10度程度とされています。クリアファイルを使用・保管する場合は、 なるべく10度以上の環境で使用・保管してください。
クリアファイルにある半円や三角形の役割
一般的なクリアファイルの表面には、半円や三角形の切り込みが見られます。この半円や三角形の切り込みには、しっかりとした役割が存在します。正しい知識を持つことなくデザイン制作を行うと、利便性が低下する可能性もあるでしょう。
ここでは、クリアファイルを上手に活用・制作するための豆知識として、半円や三角形の切り込みの役割を解説します。
半円が持つ役割
半円形の切り込みは、「指ぬき」もしくは「指かけ」といった名前で呼ばれます。名前の通り、クリアファイルを開く際に指をかけ、中の資料をぬき出すために活用するパーツです。
一般的なメーカーのクリアファイルは、右利きの利用者が書類の整理収納を行うことを想定して作成されます。そのため、表面の右上あたりに切り込みを作成し、右手の指をかけて開閉するスタイルが主流です。
独創的な形状のクリアファイルを制作する場合には、半円カットをあえて設けず、デザイン性を高める方法も検討されます。
三角形が持つ役割
三角形の切り込みは、「裂け止め」といった名前で呼ばれます。開閉を行う際の衝撃を多方向に分散させて、溶接部分(底部接着部分)の耐久性を高めるためのパーツです。
クリアファイルは、繰り返し開閉することを想定してデザインされます。三角形の切り込みがなければ耐久性が低下するため、機能的なデザインとはいえません。
ただし、設計や素材の工夫によって十分な耐久性を確保できる場合は、三角形の切り込みを設けることなく、デザインを行うことが可能です。半円形の切り込みと同様に、必ず設けなくてはならないパーツではありません。
クリアファイルのデザイン制作時における注意点
クリアファイルのデザイン制作時には、いくつかの注意点が存在します。注意点を把握しないままデザイン制作を進めてしまうと、企画段階の想定デザインと完成品の乖離を生み、販売促進ツールとしてのクオリティに影響しかねません。
ここでは、デザイン制作を行う際に最低限知っておきたい注意点を2つ紹介します。
半円や三角形部分にデザインはしない
1つ目の注意点は、半円や三角形の切り込み部分を避けてデザイン制作を行うことです。半円や三角形の切り込み部分は、全体のデザインを印刷した後に型抜きされます。ロゴマークやメッセージ、写真などが切り込み部分にかかると消えてしまうため、この部分のデザインは避けましょう。
切り込みの位置・形状・大きさは、印刷業者によってさまざまです。各業者が提供するテンプレートを使用して、デザイン制作を進めましょう。
デザイン制作時に使用するテンプレートは、各業者のホームページからダウンロードを行います。「3mmの塗りたしを作る」「画像の解像度は350dpi~400dpi必要」など、各業者の記載する注意点に目を通し、規定通りのデザインを制作してください。
横向きのクリアファイルの場合は天地に注意する
2つ目の注意点は、横向きのクリアファイルのデザインを行う際、天地に注意することです。一般的な横向きのクリアファイルでは、半円形の切り込みのある辺を「天」として、デザインを制作します。切り込みのある辺を「地」とすると、中身の用紙が落下しやすくなり、「書類ケース・ホルダーとして機能的」とはいえないことが理由です。
天地の向きを間違えて印刷業者に入稿すると、確認を取るまで作業が進められず、後ろ倒しのスケジュールに陥ってしまうリスクがあります。納期通りの仕上がりを目指すためにも、天地の向きを入稿前に確認し正しく制作してください。
クリアファイルは大同至高の製品がおすすめ
魅力的なクリアファイルを制作するためには、印刷業界特有の専門知識や経験が不可欠です。社内に適任者がいない場合は、専門業者に相談して総合的なサポートを受けましょう。
大同至高のクリアファイル制作では、経験豊富な営業が窓口を担当し、電話や対面スタイルのサポートを提供します。一般的なネット印刷会社への依頼に不安を感じる人でも、ストレスなく理想通りの仕上がりを目指すことが可能です。
また、大同至高のクリアファイルには、次のようなメリットもあります。
◯素材の選択肢が非常に豊富
一般的なポリプロピレン(PP)のみではなく、再生素材や透明度の高い素材、和紙のような手触りの素材などを選択できます。
◯サイズや形状を思い通りにアレンジ可能
A4やA5サイズの一般的なクリアファイルはもちろん、ポケットファイルや封筒型ファイルなど、さまざまな種類のクリアファイルを制作できます。
クリアファイルの仕上がりは、依頼業者の技術力や対応姿勢の影響を大きく受けます。満足度の高い仕上がりを実現したい場合は、大同至高に印刷を依頼しましょう。
まとめ
ここまで、クリアファイルの印刷方法に関して、印刷を依頼する場合の注意点も含めて解説しました。
クリアファイルの主な印刷方法としては、オフセット印刷・シルク印刷・箔押し印刷・オンデマンド印刷の4つが挙げられます。それぞれの印刷方法の特徴を把握し、用途に合う印刷方法を選びましょう。
クリアファイルの印刷を業者に依頼する際は、正確な料金を把握したり、注文の方法や対応、納期を確認したりすることが大切です。信頼のおける印刷業者を選び、自分が納得できるデザイン・品質のクリアファイルを作ってください。