エコ素材とは?種類とそれぞれの特徴、企業が活用するメリットを解説

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こんにちは「大同至高」のライターチームです。
SDGsとは、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための国際目標のことです。日本でも多くの企業が目標達成に向けてさまざまな取り組みを行っています。特に、SDGsに配慮した商品は個人単位でも購入や消費によってSDGsに貢献できるということで注目度が高くなっています。

この記事では、SDGs商品の基本知識を解説しつつ、SDGs商品のマークや具体例などを紹介します。自社でSDGsへの取り組みを考えている担当者の方は、参考にしてください。

エコ素材とは?種類とそれぞれの特徴、企業が活用するメリットを解説

そもそもSDGsとは

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語では「持続可能な開発目標」を意味します。「誰1人置き去りにしないために」持続可能な社会を目指し、2015年9月の国連サミットで2030年までに達成すべき17の目標として策定されました。日本でも、国や自治体、企業が目標達成に向けた取り組みをしています。

具体的な17の目標については、こちらの資料でご確認ください。

また、世界の達成状況や取り組みについて、以下の記事もあわせてご覧ください。

SDGs商品の概要や基準を紹介

ここでは、SDGs商品の概要や基準について紹介します。SDGs商品について知りたい人は、参考にしてください。

SDGs商品とは

SDGs商品とは、「持続可能な開発目標」に配慮した商品のことです。SDGsに関連する商品は「SDGs配慮商品」などとも呼ばれていますが、本記事では「SDGs商品」に統一して表記しています。

具体的なSDGs商品の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

  1. ・天然由来の成分や素材でできている
  2. ・繰り返し使える
  3. ・リサイクル可能
  4. ・地産地消
  5. ・フェアトレード

いずれも環境への負担が少なく、資源の消費を抑える商品です。また、取引に関わる人々の経済的格差が生まれないように配慮がなされています。このように、SDGsの達成に貢献できる特徴をもった商品が数多く登場しています。

SDGs商品の基準

SDGs商品の基準は、「持続可能な生産消費形態を確保する目標」を満たしているかどうかです。

具体的な基準として、以下のようなものがあります。

  1. ・天然資源の持続可能な資産及び効率的な利用を達成
  2. ・消費レベルにおける世界全体の1人当たりの食料の廃棄を半減
  3. ・化学物質や廃棄物の放出を大幅に削減
  4. ・再生利用や再利用によって廃棄物の発生を大幅に削減

このような基準を満たすことで、商品の製造から使用、廃棄、再利用までの過程でSDGsの達成に貢献できるようになっています。

SDGs商品は意外と身近で販売されている

SDGs商品は身近で販売されていて簡単に手に取ることが可能です。身近な例として挙げられるのが、ラベルのないペットボトル飲料や、再生紙でつくられたティッシュやトイレットペーパーなどです。

そのほか、簡単にSDGs配慮商品を見極める方法としてマークの有無の確認があります。マークの詳細については次項で紹介します。

SDGs商品についている8つのマーク

SDGs商品についている8つのマークについて紹介します。SDGs商品かどうかを見分けたい方は参考にしてください。

1.エコマーク

生産から廃棄までのライフサイクル全体を通じて、環境への負荷が少ないと認められた商品につけられるのがエコマークです。

エコマーク商品のライフサイクルは次のとおり定義されています。

  1. ・資産採取
  2. ・製造
  3. ・流通
  4. ・使用消費
  5. ・リサイクル
  6. ・廃棄

エコマーク商品として認定されるには、中立機関の専門家や有識者による公平な審査を受けることが必要です。審査に通過すれば、環境に配慮した商品として市場に出回ることになります。

2.バイオマスマーク

バイオマスマークは、品質と安全性が法規や基準・規格などに適合したバイオマスを活用した環境商品につけられます。また、バイオマスとは生物資源の量を表す概念であり、「再生可能かつ生物由来の有機性資源」かつ「化石資源を除いたもの」を指します。

3.再生紙使用(R)マーク

再生紙使用(R)マークは、「ごみ減量化推進国民会議」によって定められ、再生紙の促進・普及・啓発のシンボルマークです。古紙パルプ配合率を分かりやすくすることを目的としています。古紙パルプは、一から紙を作るよりも木材の消費が抑えられるため環境への負荷が少ない点が特徴です。

4.レインフォレストアライアンス認証マーク

社会・経済・環境の強化につながる手法を用いた農園に与えられるのが、レインフォレストアライアンス認証マークです。「森林」「気候」「人権」「生活水準」の4つを重視しており、国際NPO団体の「レインフォレストアライアンス」と、独立した第三者機関によって認証されます。

5.ASC認証

ASC認証は、水産物の持続可能性や環境問題の解決を目指す認証制度で、対象は主に水産養殖産業です。利益追求のために水質汚染や海洋汚染といった環境問題を起こしていない、適切な労働環境の整備や、地元社会へ悪影響を及ぼしていないなどの証明となります。

6.MSC認証

水産資源と環境に配慮し、適切に管理された持続可能な漁業で獲られた天然水産物を示すマークがMSC認証です。MSC認証は、持続可能なレベルを超える漁獲である「過剰漁獲」を防ぐために、持続可能な漁業に求められる条件を規格として策定した背景があります。

7.GOTS認証

GOTS認証は、「繊維製品が正しくオーガニックである」ことを保証するマークです。栽培や生産の過程で有害な薬剤を使わない、労働環境が整備されていて良好であるなど、環境や社会などに配慮していることへの証明にもなります。

8.FSC認証

持続可能な森林活用・保全を目的とし、「適切な森林管理」を認証する国際的な制度がFSCです。FSCにはFM認証とCoC認証の2種類の認証があります。FM認証は「適切に管理された森」に対して付与され、CoC認証はFM認証を取得した森からの生産物の管理や加工、流通が適切であると付与されます。

環境に配慮したSDGs商品の例

SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に配慮した、環境への負担が少ないSDGs商品を紹介します。

ペーパーリングノート

ペーパーリングノートは、表紙・本文用紙・綴じ具など、全てのパーツが資源としてリサイクルできるノートです。金属で作られることが多い紙を束ねるリング部分も、紙製で作られているためゴミ分別が簡単にできます。記入する際にリングが手に当たっても痛くなりにくいなどの実用性も兼ねています。

ラベルレスボトル

近年注目されており、導入する企業も増えているのがラベルレスボトルです。ラベルがないため、プラスチックの消費量が減って資源の節約やゴミの量を抑えるのにつながりつつ、廃棄する際も手間が省けてより便利です。

食べるだけで配慮可能なSDGs商品の例

食べるだけで配慮可能なSDGs商品について紹介します。SDGsへの配慮に関わってみたい方は、参考にしてください。

農家や漁師から直接商品が届くオンライン通販

農家や漁師から直接商品が届くオンライン通販を利用すれば、SDGs目標8「働きがいも 経済成長も」に配慮ができます。収穫から最短24時間以内の新鮮な食材を購入できるほか、生産者との距離が近くなるため作り手としてのこだわりが適正に評価されやすくなります。さらに、輸送の際に発生するCO2削減など、環境への負担減につながることも利点です。

フェアトレードのコーヒー

フェアトレードは、売上の100%が生産国への寄付になる仕組みであり、SDGs目標10「人や国の不平等をなくそう」に配慮することが可能です。マラウイコーヒーの場合は200gのコーヒーを購入すれば130食の給食を生産国のマラウイ共和国の子どもたちに届けられる仕組みになっています。

また、フェアトレードとして認証されるには、生産過程で農薬や化学薬品を使用していないなどの条件があり、環境への負担減や身体への安全性の保証という利点もあります。

買うだけで貢献できるSDGs商品の例

買うだけでSDGsに貢献できる商品について紹介します。少しでもSDGsに貢献したいと思っている方は、参考にしてください。

募金自販機

募金自販機で飲料を購入すると、さまざまな団体や機構への寄付につながります。募金の用途は盲導犬育成や国境なき医師団の活動資金、全国の緑化推進活動費用などで、募金自販機の利用を通じてさまざまなSDGsの目標に配慮できます。また、飲料の販売価格は通常価格と同じなため、経済的に無理のない範囲で募金できることも魅力です。

売上の一部が学校建設資金へ

パイやクランチ、バームクーヘンなどの対応している商品を購入すると、売上の一部が特定非営利活動法人を通して、アジアやアフリカの子どもたちが通うための学校建設資金として寄付されます。SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」に貢献できるため、簡単にSDGsに関われます。

SDGs商品の開発の重要ポイント

SDGs商品を開発する際に、意識するべき重要なポイントは次の3つです。

  1. ・SDGsの目標を理解し知見を深める
  2. ・ユーザーの購買行動を把握
  3. ・SDGsウォッシュに注意

SDGs商品を開発するのにSDGsの目標を理解することが欠かせません。同時に、消費者の購買行動を把握して、通常の商品とコストや機能面の差異を少なくすることも大切です。なお、SDGsウォッシュとは実態が伴わないのに取り組んでいるように見せることをいいます。

また、SDGs商品に対する消費者の目も厳しくなっています。そのため、SDGs配慮だけを掲げて実態が伴っていないSDGsウォッシュにならないように注意が必要です。

まとめ

企業としてSDGsに貢献するには、商品の製造方法を工夫して環境への負担を減らす、誰でも簡単にSDGsに貢献できるシステムやサービスを構築することなどが挙げられます。特に商品の生産は、企業にとってSDGsに配慮しやすいところです。

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