エコパッケージとは?求められる理由や具体的な取り組みを紹介
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こんにちは「大同至高」のライターチームです。
近年、エコパッケージへの注目が集まっています。エコパッケージとは、「リフューズ」「リデュース」「リユース」「リサイクル」といった4Rを考慮した製品のことを指します。
今回は、世界各国で「なぜエコパッケージが求められているのか」という理由を解説します。また、後半では具体的な取り組みや素材について解説するため、日々の生活や企業活動に役立てましょう。
エコパッケージは4Rを意識したアイテム
エコパッケージは、持続可能な資源利用を促進するために4Rの原則に基づいて制作された革命的なアイテムです。
従来のアイテムとは異なり、素材の削減や再利用などの考慮、廃棄物の削減に貢献、環境への影響も考えて製造からデザインまでの過程で綿密な工夫などがされています。ここでは、環境問題に欠かせない4Rについて紹介します。
4Rとは?
4Rとは「リフューズ(Refuse)」「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」の総称です。
1つ目のリフューズ(Refuse)とは、物の買いすぎやマイバックの持参など、ゴミの発生回避を。
2つ目のリデュース(Reduce)とは、ゴミの廃棄物を減らすために割り箸やスプーン、おしぼりなど消耗品をできる限り控える取り組みです。
そして3つ目のリユース(Reuse)は製品・部品を再利用することを指し、ビール瓶や酒瓶などを複数回利用する、またフリーマーケットやリサイクルショップなどを利用するといった取り組みを表します。
4つ目のリサイクル(Recycle)は再資源化のことをいい、ゴミの分別や紙類、古着、古布、ペットボトルを回収し再び資源として使用する取り組みです。
これらの取り組みを個人や企業が行うことで地球環境の保全につながります。
エコパッケージが求められる理由
ここではエコパッケージが求められる4つの理由を紹介します。近年、小売店や飲食店をはじめとしたさまざまシーンでエコパッケージの活用が見られますが、その背景にはカーボンニュートラルやSDGs、企業の在り方が関連しています。
カーボンニュートラルの実現
1つ目の理由はカーボンニュートラルです。カーボンニュートラルとは「排出している温室効果ガスをゼロにする」取り組みで、国内では2050年をめどにその実現を目標に掲げています。
2020年、当時の総理大臣がカーボンニュートラル、ひいては脱炭素社会の実現を宣言したことをきっかけに具体的な取り組みとしてグリーン成長戦略がスタートします。グリーン戦略とは今後成長が期待される14の産業分野に対して、国がサポートを行い「経済と環境の好循環」を目指すことを示しました。該当する分野はエネルギー関連や輸送、製造業など多岐にわたりますが、今後変化に富んだ時代の中でも成長が見込まれる分野です。これらの分野を主軸に、国内が一丸となって環境保全、ひいては持続可能な地球を目指すことの取り組みとして、カーボンニュートラルがあります。
SDGsの実現
エコパッケージが求められる2つ目の理由は理由としてSDGsの考え方があります。SDGsとは「持続可能な開発目標」という意味で、2030年までに持続可能なより良い世界を目指すことを目標にさまざまな項目を掲げています。
SDGsに取り組む企業は年々増加し、一定の条件を満たした企業はSDGs事業認定を受けることも可能です。国と企業が一丸となり、「誰一人取り残さない」これからを作り上げていきます。その中の取り組みとしてエコパッケージをはじめとしたアクションが含まれます。
ESG経営の促進
3つ目は企業の在り方の変化です。近年は売上や顧客満足度だけでなく、ESG経営に注目が集まっています。ESG経営とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮した経営のことです。現在はESGを重視する投資家が増えているため、ESGへの配慮が欠けている企業は、資金が集めにくい一方で、ESGに配慮している企業は、資金調達が有利に働きます。
利益や売り上げばかりを重視するだけではなく、環境、社会的責任、労働環境への配慮が出来ている経営が重要です。
エコパッケージの具体的な取り組み例
エコパッケージの具体的な取り組みは「商品の簡易包装」「詰め替えパッケージ」「梱包・包装材料の見直し」「製造工程の改善」「二次利用できるパッケージの採用」などがあります。それぞれ紹介します。
商品の簡易包装
簡易包装を行いパッケージの軽量化やサイズを小さくすることで不要な廃棄物の削減に効果的です。その結果、輸送効率の向上、物流エネルギーの削減につながります。
商品の表面に使用されている透明フィルムのシュリンク包装をやめることで、材料が削減。ゴミの減少につながります。また、私たちが普段使用する、従来の箱からビニール袋の包装へ変更されています。このような企業の取り組みが環境保護に不可欠です。
詰め替えパッケージ
詰め替えパッケージとは、シャンプーやボディソープ、ハンドソープなどに多くある繰り返し使える容器に移し替えて使う詰め替え用のものです。詰め替えパッケージを使うことで、容器を製造する必要がなく、製造時に発生するCO2の抑制につながります。
詰め替えパッケージは本体のものよりも価格が安価なため、自然に優しいだけでなく、購入者のお財布にも優しい取り組みです。
梱包・包装材料の見直し
多くの製品にプラスチック製の梱包材料を使用していますが、プラスチックの原料は石油で有限資源のため、大量生産、大量消費し続ければいつか枯渇してしまいます。そのため梱包・包装材料に使われているプラスチックの見直しは重要です。
プラスチックのパッケージから紙パッケージに、発泡スチロールから紙製のクッション材に変更することで、紙は再生可能な資源であるため、環境や資源の保護につながります。
製造工程の改善
梱包素材の見直しと同時に製造工程の改善を行う企業もあります。企業独自で開発した素材の開発やインクを使用しないエンボス加工(浮き出し加工)を取り入れる工夫をしています。その他に従来の飲料缶の蓋には、新地金の使用が一般的でしたが、企業同士の技術を組み合わせることで新地金の史料量を減らした蓋の開発が実現しました。
二次利用できるパッケージの採用
再利用や無駄を減らすといった観点から、商品を作る際にパッケージだけでなく、ケースとして使えるようなアイテム選びもおすすめです。パッケージでも、ものによっては作りがとてもしっかりしていてケースとして再利用できるものもあります。自分でシールやリボンなどでデコレーションをしてオリジナルケースを作ることで、楽しくうえに環境にも優しい行動へとつながります。
エコパッケージの代表的な素材
エコパッケージの代表的な素材には、「紙」「バイオマスプラスチック」「リサイクルプラスチック」「生分解性プラスチック」があります。ここでは各素材を紹介します。
紙
プラスチックの代替素材として紙は良く使用されています。紙の中でもエコ用紙は、より環境に優しい素材で、再生紙やシードペーパー、間伐材紙などです。紙の中でも「再生紙」は古紙である新聞紙や牛乳パック、段ボールなどを再利用して作られた紙です。紙を捨てずに再利用するため、環境保護につながります。なお、ごみ減量化推進国民会議が定めた再生紙使用マークに再生紙を示すマークがあります。
バイオマスプラスチック
バイオマスプラスチックとは、再生可能な植物に由来する資源が原料の「植物プラスチック」のことです。主原料は、トウモロコシやでん粉(サトウキビ)、ひまし油などです。
原材料となる植物の植があれば製造できるため、石油資源のように尽きることがありません。そのうえ、原材料である植物は光合成をし、CO2を吸収したのちにO2を排出するため、結果的にCO2の削減にもつながります。バイオマスプラスチックの用途は、プラスチックパッケージやシュリンクフィルムなどが代表的です。
リサイクルプラスチック
リサイクルプラスチックはPETマークやプラマークがついているものです。なお、プラスチックのリサイクル方法として「水平リサイクル」があります。従来のペットボトルは別の製品に何度かつくりかえた後は、ごみとして焼却処理していました。
一方、水平リサイクルは、使用した製品を原料にして同じ製品に作り直すことが可能です。そのため、水平リサイクルに焼却処理といった終わりがなく、持続可能なシステムができるため、新しい原料は不要です。リサイクルプラスチックの中でも水平リサイクルのものを選択すると、より環境保護へつながります。
リサイクルプラスチックの水平リサイクルの具体例は、「ペットボトルからペットボトル」「ビニール袋からビニール袋など」があります。
生分解性プラスチック
生分解性プラスチックは、生物によってCO2と水に分解されるプラスチックです。使用後は、一般ごみとして焼却処理する必要がなく、自然界に流出したとしても、微生物により分解されて、最終的に「水」と「CO2」となって自然へ還元されます。従来のプラスチックに比べて、大量かつ安価での生産が難しく、品質の維持が保証しにくいのが特徴です。そのうえ分解するために温度や湿度などの一定の条件が必要となるため、生物分解プラスチックはさまざまな面での課題があります。
まだまだ課題の多い生分解性プラスチックですが、課題を改善できればリサイクルの必要もなく、ごみが勝手に自然界に還元される素晴らしいプラスチックとなるでしょう。
まとめ
エコパッケージは、持続可能な資源の利用を促すために4Rの原則に基づいて作成された革命的なアイテムです。従来のパッケージとは異なり、4Rの考え方を取り入れて環境への負荷を抑えることが可能な点が特徴的です。
企業がエコパッケージに取り組むことで環境保護につながるだけでなく、資金調達がしやすくなったりと経営面でのメリットもあります。
エコパッケージが求められている背景には、カーボンニュートラルやSDGs、ESG経営などのさまざまな取り組みがあります。エコパッケージを取り入れて、国と企業が一丸となり持続可能な世界へとつなげていきましょう。
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